良作ホラー「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」ネタバレ感想

映画

夏なので、ホラー映画が観たくなった。
Netflixで探してみると、ちょうど良さげなホラー映画を発見。
「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」である。
なかなか面白かった。
個人的評価70点。

「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」あらすじ&主なキャスト

弟が失踪し、いなくなってしまった過去を持つ主人公。
ある日、弟が失踪した瞬間を収めたビデオテープが、彼のもとに送られる。
彼は忌まわしい過去に決着をつけるため、弟が失踪した地に赴く。
  • 杉田雪麟
  • 平井亜門
  • 森田想
  • 藤井隆

「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」レビュー(ネタバレあり)

KADOKAWAによる「第2回日本ホラー映画大賞」。
このフィルムコンペティションで大賞を受賞した短編作品を、長編作品に作り変えた「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」。
監督を近藤亮太、総合プロデューサーを清水崇が務めた。

丁寧に作られた、良質なジャパニーズホラー。
ここ最近で観たホラー映画のなかでは、一番良かった。
素晴らしかった点を挙げていく。

安易なジャンプスケアをしない。
奇をてらったような表現や、驚かせるだけのシーンは一切なし。
直球勝負なのが良かった。
結果、ジワジワと恐怖が忍び寄ってくるような、まさにジャパニーズホラーといった映画になっている。

いわくつきのビデオテープ、不穏な山、言い伝えや怪異。
ジャパニーズホラーの王道中の王道な設定ながら、やはり魅力的なのである。
王道なだけあって、どれも不気味だし怖い。
特に気味が悪かったのは、主人公の弟が、怪異の正体をぷよぷよと表現していた点である。

考察しがいのある、謎めいたストーリーも魅力的である。
この映画、結構謎を残したまま終わる。
弟が死んだ原因もはっきりとは明示されない。
天野司はなぜ向こう側に行ったのかもよくわからない。
この辺を考えるのもなかなか楽しいのである。

向こう側の世界がとにかく美しい。
なぜこのポイントなんだって感じだが、最も印象的であった。
日差しが差し込んでいる、寂れた廃墟。
どこか儚げである。
まさに常世、あちらの世界。
不気味であり、かつ美しい。
見事な映像表現である。
ホラー映画で美しいという感想をもつのもどうかとは思うが、素晴らしいと感じた。

少ないがこの映画、マイナス点もある。
内容に対して、時間が長い。
短編を長編に作り直したというのもあって、無駄な部分があると思う。
もっとコンパクトにしても良かったのでは。
後半の民宿のシーン、全カットでいいと感じた。

派手さがない分、どうしても地味になる。
時間が長いのもあって、途中で観るのがダルくなってしまったのが本音だ。

ただ、こうしたマイナス要素はあるにしても、全体的に完成度は高い。
充分に怖いホラー映画である。

まとめ

微妙なホラー映画が連発されているなか、珍しくハイクオリティなジャパニーズホラーである。
このレベルの作品がまた出てくることを願いたい。


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