えげつない連続テロ事件「7月22日」ネタバレ感想

映画

Netflixになんだか気になるドラマ映画があったので観た。
ノルウェーで起きた、連続テロ事件を題材としたドラマ映画である。
興味深い内容だ。
ただ、途中から冗長に感じた映画だった。
個人的評価50点。

「7月22日」あらすじ&主なキャスト

7月22日に起きた、ノルウェー連続テロ事件。

この事件により319人が負傷、77人が死亡した。

この事件で何が起き、どんな影響を与えたのかに迫るドラマ映画。
  • アンデルシュ・ダニエルセン・リー
  • ヨン・オイガーデン
  • ジョナス・ストランド・グラヴリ
  • オラ・G・フールセス
  • ウルリッケ・ハンセン・ドヴィゲン
  • イサク・バクリ・アグレン
  • マリア・ボック
  • セダ・ウィット

「7月22日」レビュー(ネタバレあり)

ノルウェーで起きた連続テロ事件の余波を描いたドラマ映画。
ボーンシリーズで知られるポール・グリーングラスが監督・脚本・制作を担当した。

この事件のことを知らなかったので、とにかく驚きがあった。
こんな事件があったのかという驚きだ。
面白いと言ったら不謹慎だが、犯人、犯行、政治的背景などインパクトのある事件である。
この映画を観てからもネットで調べてしまうほど、興味を惹かれた。
またこの映画を観ることで、この事件を知れてよかったと思う。

映画の内容に触れていくと、まず序盤の緊張感・臨場感が凄まじい。
さすがボーンシリーズの監督が手掛けているだけある。
犯人が急に銃撃を仕掛けてくる。
当たり前なのだが、こんなに恐ろしく、絶望的なのかと感じた。
緻密な描写、ハンディカメラによるリアルさも相まって怖すぎる。

ただ、映画的に派手なのはここまでである。
正直、事件発生後の展開はなかなかダルく、観るのがしんどかった。
ここからこの映画は、この事件が社会にどのような影響を与えたのか、被害者たちはどうなったのかに焦点を当てる。
また、犯人のアンネシュ=ベーリング=ブレイビクはどんな人物だったのかについても深堀していく。

アンネシュ、本当にイカれた男である。
反移民、反イスラム主義。
いわゆる右寄りの人間だが、この男は狂っているレベルの右翼だった。
極右である。

ヨーロッパがイスラム教徒や移民によって侵略されていると感じていたらしい。
この歪んだ正義感が爆発し、77人もの人を殺したのだから恐ろしい。
自分はテンプル騎士団の一員であるなどとほざいたりしているのもヤバい。
捕まってからも、余裕綽々でピザを食べたりしている。
被害者のことなど気にも留めず、私は決して間違っていないと言わんばかり。
役者の好演も相まって、常軌を逸した雰囲気を醸し出している。

この映画のもう一人の主人公と言える、ビリヤル。
事件後、主に描かれるのは彼がどん底から這い上がる物語である。
友人、体の自由、精神的ショックなど計り知れないダメージを受けたビリヤル。

普段ニュースを見ても、どこか対岸の火事というか、あまり深刻に受け止めない自分がいる。
この映画を観て、見方が変わるかもしれない。
当然のことだが、事件の被害者はとんでもないダメージを受けるのである。
肉体的にも、精神的にも。
この映画はそこをリアルに描くことで、事件の裏で何が起きているのかを提示している。
理不尽な物事に屈しない、そして努力の末復活するビリヤルは感動的だ。

終盤、ビリヤルとアンネシュの一騎打ちも見どころの一つ。
ビリヤルは法廷で、アンネシュと対峙することになる。
ビリヤルは臆することなく、毅然とアンネシュを非難する。
「お前は間違っている、さらに孤独だ」と。
アンネシュは何も答えず、目を逸らすのみだった。
カタルシスのある、いいシーンだった。

総評

この映画、日本も他人事ではないと感じる。
何故なら日本にも、移民に対して過剰なアレルギー反応を見せている人がたくさんいるからだ。
もしもその中に、アンネシュのような過激な思想を秘めた人物がいたら?
日本でも起こるかもしれない、そう思った。

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