名前は聞いたことがあったが、まだ観たことがなかった「アメリカン・サイコ」。
観てみたが、傑作であった。
個人的評価80点。
「アメリカン・サイコ」あらすじ&主なキャスト
一流のビジネスマンとして働く主人公。
彼はその裏で、狂気的な殺人を繰り返していく。
カルト的人気を誇るダーク・サスペンス。
- クリスチャン・ベール
- ウィレム・デフォー
- ジャレッド・レト
- ジョシュ・ルーカス
- サマンサ・マシス
- マット・ロス
- ビル・セイジ
- クロエ・セヴィニー
- カーラ・シーモア
- ジャスティン・セロー
- リース・ウィザースプーン
「アメリカン・サイコ」はこんなところがオススメ

- バラエティに富んだ、ショッキングな殺害シーン
- 社会問題を内包した、メッセージ性の強いストーリー
「アメリカン・サイコ」レビュー(ネタバレあり)
ブレット・イーストン・エリスの長編小説「アメリカン・サイコ」をメアリ―・ハロン監督が映画化。
「ダークナイト」のバットマン役で有名なクリスチャン・ベールが主演を務めている。
とても好きな映画だった。
映画のテーマ的に、「ファイト・クラブ」に近いものがある。
物質主義、行きすぎた資本主義への風刺・批判。
「ファイト・クラブ」が大傑作なので、この「アメリカン・サイコ」も傑作ということに相成った。
まず、素晴らしかったポイントを述べていく。
殺害シーンのバリエーションの豊富さ、面白さ。
主人公ベイトマン、あらゆる手段で人を殺していく。
斧を振り下ろす、ナイフで突き刺す、チェーンソーで殺す、銃を乱射する…。
悪趣味だが、結構派手な殺し方となっており観ていて楽しい。
全裸でチェーンソーを持ち、追いかけまわすベイトマンはもはやB級映画。
正直、真剣に観るのをやめようかという考えが頭をよぎった。
斧を振り下ろしてポール・アランを殺すシーンは非常に印象的。
何回も斧を振り下ろしたあと、葉巻を吸うカットまで含めて完璧である。
映画史に残る殺害シーンだ。
これまでの描写をひっくり返すラスト。
俺は、ベイトマンが街中で銃を発砲しまくるあたりで勘付いた。
実はベイトマンは殺しなどやっておらず、彼の妄想でしかなかったというオチ。
予想してなかったのもあって驚いたし、面白いと思った。
この映画のメインテーマといっていい、物質主義・資本主義に毒された世界への批判。
そう、この映画はただショッキングなシーンを楽しんで終わるだけの映画ではない。
ただのスプラッター、スリラー映画とは違うのだ。
このスーツは高級ブランドのどこどこ製、このレストランは高級店、これは高級美容品…。
果てには名刺の質でさえ競い始める。
ハッキリ言ってしまえば、そこらのものと大差ないはずなのに。
そして、そのような”高級”なものに囲まれている主人公は幸せなのか。
この映画を観るかぎり、答えはノーである。
アイデンティティ―が空っぽな心に、これらのものを流し込んだところで幸せにはなれない。
心を蝕む虚無感を断ち切るために、統合失調症めいた病になったのだろう。
誰も彼もが考えることをやめてこれらの主義に染まるとどうなるか。
個性が無くなり、虚無感にあふれる操り人形になる。
主人公ベイトマンのように。
個人的に、とても共感できるテーマである。
この映画、悪い点はないと感じる。
しかし誰を本当に殺して、誰を本当に殺していないのかがぼかされているところは、人によっては微妙と思うかもしれない。
俺はすべての殺人はやっていなかったと勝手に思っている。
まとめ
金や物は大切かもしれない。
だがもっと大切にするべきものが、この世界にはあるのではないか。
改めて考えさせられた、そんな映画であった。

コメント