遅ればせながらジョーカー フォリ・ア・ドゥを観てきたので感想を書いていこうと思います。
ネタバレありです。
目次
1.「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」 52点
2.この作品の良かった点
3.この作品の悪かった点
4.どうすれば良かったのか
5.総評
1.「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」52点
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」(以下ジョーカー2) 個人的な評価は52点です。
ジョーカー1が大傑作だと思っているだけに、今年一番期待していた映画でした。
しかし、映画が海外で公開されてみると大酷評の嵐。
なんとロッテントマトでは批評家・一般視聴者両方ともスコア32という悲惨な結果に…
この時点で期待値はどんどん下がっていき、なんとも言えない気分で観てまいりました。
観てみると、確かに前作には遠く及ばない出来だけど、32は流石に低すぎだと思います。
そこまでの糞映画ではありません。
良くはないけど悪くもない…そんな微妙な評価です。
2. この作品の良かった点
良かったところは主に映像美、カットシーンの美しさ、俳優の演技・音楽です。
映像美に関しては、やはり大金がかかっているだけあり綺麗です。
暗めの質感で撮られていて、シックな雰囲気です。
この辺は好みが分かれる所かもしれませんが、ジョーカーという映画にマッチしている、
個人的にはダークなトーンのものが好きなので評価ポイントです。
カットシーンの美しさは、前作同様非常に素晴らしかったです。
キービジュアルとしても使われているカラフルな傘を背景に雨に打たれるアーサーのカット、暗い部屋でアーサーがタバコに火をつけるカット、窓越しにハーレイがアーサーの口に重なるように口紅をつけてジョーカーに見立てるところのカットなど、かっこよくも美しいシーンの数々は監督の非凡なセンスの成せる技だと思っています。
特に暗い部屋でのタバコに火をつけるシーン、めちゃくちゃカッコよかったですね～。
俳優の演技・音楽も良質だと感じました。
ホアキンは言うことなし、レディーガガも存在感あってよし、他の看守キャラなんかも演技上手かったです。
音楽も基本オールディーズを流しているのですが、カーペンターズとか名曲が多く使用されていてグッドでした。
3. この作品の悪かった点
上記の良かった点を吹き飛ばすくらいの悪い点が存在します。
ダメダメなストーリー、ミュージカルシーンのテンポの悪さです。
ストーリーはねぇ～…。確かにあれはガッカリしますよね。
みんな予告編を見て、ジョーカーとなったアーサーがさらに悪に落ちていき世界を混沌に貶める、さらにそこからどうなっていくのか、そういった期待を持っていたと思います。
それが蓋を開けて見たら、逆張り全開のなんのカタルシスもないストーリーで肩透かしを食らいました。ロッテントマトの低評価は期待値が高かったが故のこのガッカリ感によるものでしょう。
ただただアーサーがかわいそうな映画でした。
アーサーが不幸なのは1でやったんだからもういいんじゃない！？
まあ前作でジョーカーという存在の影響力が高まりすぎて犯罪行為まで起こってしまっている、それに対する落とし前というのも分かるのですが、そんなのわざわざ続編作ってまでやることじゃないのではと思ってしまいます。別に注意喚起・警告だけすればいいのでは…
予告編でハーレイがばっちりメイクを決めて歩いているシーンがあって、そこがかっこよくてここからどんな展開が待っているんだろうとワクワクしていたのですが、実際はその後裁判の傍聴席お行儀よく座っているだけでした…。嘘やろ…。
オチもなぁ～、アーサーが死んでジョーカーの意志は受け継がれます、てのもフーンて感じです。
ミュージカルも始まるたびに話が止まるので非常にテンポが悪くなる、しかもそのミュージカル自体も出来がよろしくないので面白くなかったです。
4.どうすれば良かったのか
これはもうみんなの期待通りに、きちんと1でジョーカーになったアーサーをそのまま徹底的にジョーカーとして描いていったほうが良かったと思います。
監督は今作でどうやらアーサーとしての物語に決着をつけたかったみたいですけど、ジョーカーの側面を強めて作っても全然やりようはあったでしょう。
社会的に落とし前をつけるようでいて、なんか逃げ腰になってしまった感じなので、強気でとことんデストロイな映画にした方が全然いいと思います。
どうせ「ジョーカー」という巨大な看板を使うならね。
5.総評
とても微妙な出来。今のところ今年観た映画の中で一番微妙。
正直ジョーカー1が好きな人は観ないで1で終わりでいいと思います。
EDで僕の大好きなアーティストであるダニエルジョンストンの
「true love will find you in the end」が流れて感動したので、+2点で52点としました。
いやぁ～ガッカリ。
ではそんなところで、また。
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