Netflix映画『視線』感想

Netflixでスリラー映画『視線』を観たので感想を語っていく。
ネタバレありなのでご注意を。

映画『視線』あらすじ

夫と共にブカレストに引っ越してきた若いアメリカ人の女性。彼女は、向かいのアパートから彼女を監視する見知らぬ男が、地元の連続殺人犯ではないかと疑い始める。

個人的評価 65点 

なかなか良質なスリラー映画だったと思う。
主人公がじわじわ追い詰められていく感覚はまさにスリラー映画といった感じで、ハラハラドキドキを楽しめる。

良かった点

映像の質感は少し落ち着いた雰囲気で、スリラー映画というジャンルにハマっている。
キャスト陣の演技も皆ハイクオリティ。
特に主人公ジュリア役のマイカ・モンローは、精神が不安定になっていく様がしっかり伝わってくる演技でとてもよかった。
ストーリーは衝撃的な部分や意外性があるわけではないけれど、丁寧につくられていて好感が持てる。
向かいのアパートからのぞき見している男がゆっくりと、しかし確実に一歩ずつこちらに近づいてくる様はかなり不気味で緊張感がある。
不穏な音楽もあいまってうまく演出されているので、スリラー映画の醍醐味を十分に味わえた。 

微妙だった点

ストーリーのテンポが悪く、かなり間延びしている印象。
この映画、上映時間96分なのだが正直2時間越えくらいに感じた。
もう少し派手な、怖くてドキドキするイベントがあっても良かったかも。
よくできたストーリーなのだが、突出してなにか秀でている点があるかというとそういうわけでもない。
つまりインパクトがない、個性がないのだ。
観れば楽しめはするけれど記憶に残る映画かというと、半年後くらいには頭から消えていると思う。
あと最後の決着シーン、銃でやると見せかけて死んでました~の方が、逆に印象的で良かった気がする…

総評

うまくまとまっていて、良質なスリラー映画。
だがそれ以上でも以下でもない。
観れば十分楽しめるのだが、印象が薄すぎる。
ダークな雰囲気、邪悪さが忍び寄ってくる物語などよくできていた。
だからこそもったいないというか、残念なところをなくしてもっと磨き上げれば傑作になっていたかもしれない。
そんな映画だった。



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