Netflixで話題のシチュエーションスリラー!『ブリック』紹介&レビュー

映画

Netflixでランクインしていた『ブリック』を観たので紹介と感想を言っていきたい。

『ブリック』概要

ティムとオリヴィアは突如、アパートに閉じ込められてしまう。

正体不明の黒い壁の出現によって。

彼らはここから脱出する方法を探すことになる。

フィリップ・コッホが監督を務めたドイツ産シチュエーションスリラー映画。

・主なキャスト

  • マティアス・シュヴァイクホファー:ティム役
  • ルビー・O・フィー:オリヴィア役

『ブリック』紹介(まだ観てない人向け)

突然アパートの周りが破壊不能の黒い壁で覆われてしまうという、理不尽系シチュエーションスリラーである。
出られないだけでなく水も止まってしまっており余計にピンチに。


果たしてこれは何なのか?宇宙人の仕業?それとも国の陰謀?
この設定はとても興味をひくものであり、なおかつ緊張感を持続させるのに一役買っている。


キャラクターも多彩で観ていて面白い。
探索・謎解き・主人公夫婦のドラマ部分など様々な要素が絡まっており、飽きずに楽しめる。


映像も綺麗で観やすい。
1時間40分とコンパクトなので、気になっているなら観て損はないだろう。

『ブリック』レビュー(ネタバレあり・観た人向け)

なかなか面白かったが、どうしてもどこかで観たことある感が常につきまとうなあと思った。
アイデアはよかったのだが、真新しいなにかがあるとか予想を超えてくるようなことはなかった。


正体不明の黒い壁という設定はとても興味をひくという意味で強いし、実際ここの真相を知りたくて観る人がほとんどだろう。
しかし、実際にオチを知ると肩透かしを食らうというか、少しがっかりした。


真相はハイテク会社の防衛機構が火災で誤作動を起こしたというもの。
まあこういうミステリ系の作品は謎への期待が高まる分そうなることが多いのだが。


設定やアイデアは秀逸で興味をひく、そして観た後でなんだか微妙な評価に落ち着く。
そういった意味でM・ナイト・シャマラン監督作品に近いのかもしれない。


ただ終盤の外の街中一帯が黒い壁で埋め尽くされている、ディストピア的光景はとてもよかった。
陰謀論者であるユーリの言っていたとおり、なにかしらの攻撃があったのかも…とも考えられるのが面白い点だ。


ぶっ飛んだガイであるマーヴィンのフラグの立てっぷり、また回収っぷりにはびっくりした。
「ここから出たら結婚しよう」→その後死亡 こんな綺麗なフラグ回収は他作品ではあまりお目にかかれないだろう。


主人公ティムと奥さんは子供を流産で失っており、そこから二人の間には距離が出来てしまっている。
その二人のあいだの心の壁→現実の黒い壁と対比になっており、ここはうまい表現だなと思った。


終盤の陰謀論者ユーリとの戦いはハラハラドキドキで楽しめた。
ただ一度撃たれて死んでたはずなのに、急に蘇ったのは謎である。


全体的に飽きずに楽しめた。しかし傑作かと言われると首をかしげてしまう。
アイデアはよかったのでプラスアルファでなにかこの作品独自のものがあれば傑作となっていたかもしれない。

総評 個人的評価55点

決して悪くはない。しかし傑作でもない。
Netflix配信作品なので、家で暇つぶしに観る分にはいいかも。
そんな映画だった。














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