配信を心待ちにしていた映画がついにNetflixにきたので、紹介&レビューを。
『トレイン・ドリームズ』概要
20世紀初頭、森林伐採業と鉄道作業員を兼任しているロバート・グレイニアは家族とともに、慎ましくも幸せに暮らしていた。
さまざまな人と出会い、新たな土地を知り、仕事に精を出す日々。
そしてとある出来事をきっかけに、彼は人生の意味・価値を見出していく。
デニス・ジョンソン原作、クリント・ベントリー監督作品。
・主なキャスト
- ジョエル・エドガートン
- フェリシティ・ジョーンズ
- ウィル・パットン
- ケリー・コンドン
- ウィリアム・H・メイシ―
- ジョン・ディール
- ポール・シュナイダー
- ナサニエル・アーカンド
- クリフトン・コリンズ・Jr
- ジョン・パトリック・ローリー
- シーン・サン・ホセ
- アルフレッド・ヒング
『トレイン・ドリームズ』見どころ紹介(ネタバレなし・まだ観てない人向け)
とある男の人生を、時代の流れとともに追いかけるヒューマンドラマ映画である。
主人公ロバートは嬉しい、また悲しい経験をたくさんし、そして時代の流れの早さに翻弄されていく。
どれだけ悲しく辛いことがあってもどうにか人生を乗り切ろうとする、そんな彼の姿に共感し感情移入させられる。
また彼の人生を通して、生きることとはいったいなんなのか、どうしても考えずにいられない。
そんな考えさせるパワーが、この映画には備わっている。
この映画、とにかく映像が美しい。
森や自然などのロケーションは勿論、20世紀初頭のアメリカを見事に再現し、綺麗に映し出している。
雰囲気的に、西部劇が好きな人は気に入るだろう。
音楽はクラシックなものを主体とした静かなものとなっている。
そしてそれが大変美しく、いい塩梅で映画に寄り添っていて素晴らしい。
総じて全体的にレベルが高く、見どころ満載の映画となっている。
以上、見どころ紹介終了。
『トレイン・ドリームズ』レビュー(ネタバレあり・もう観た人向け)
静かな映画ながら、ズッシリとした余韻を残す映画であった。
主人公ロバート・グレイニアの視点で、彼の人生を圧倒的な映像美とともに追体験するような映画となっている。
その彼の人生だが、どこか物哀しく、とにかく切ない。
ようやく手にした家族との穏やかな幸せも、山火事により奪われる。
また彼は時代の流れに取り残されている。
森林伐採業にも電動ノコギリなどが導入され始め、使い方もわからず邪険にされる。
時の流れとともに、彼の孤独はより深まることとなる。
そんななかでも人生は続いていくし、折り合いをつけなければならない。
人生、上がり下がりもあるし、たくさんのものを失う。
そんなときにあなたはどう生きていくのか?
この映画は問うてくる。
重たいテーマだが、どうしても考えざるを得なかったし、考えさせられる哲学的な映画だ。
ロバートは悲しみの末に、おそらく幻覚だろう子供をかくまう。
もちろん翌朝には消えているわけだが、どこか示唆的で切ないエピソードだった。
映画の終盤で、ロバートは複葉機に乗ることで人生の真理に気づく。
このシーンは無駄にセリフで説明することなく、映像のみで気づきを伝えていて、とても見事な演出だと思った。
最終的に彼は森の中で静かに息を引き取る。
その後の音楽の美しさも含めて、余韻が長く残る、切なくも素敵な終わり方であった。
まとめ 個人的評価85点
人生の儚さと貴重さを実感させられる、傑作であった。
オススメである。

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