今敏監督作品を初めて観たので感想を綴っていく。(ネタバレなし)
『PERFECT BLUE』とは
『パーフェクトブルー』(PERFECT BLUE)は、1997年の日本のアニメ映画。監督は今敏[4]。竹内義和の小説『パーフェクト・ブルー 完全変態』[注 2]を原案としているが、内容は大幅に異なる。国内でのレイティングはR-15指定、その他ほとんどの国では18禁。コンセプトの「現実と虚構」は、今が平沢進のアルバム「Sim City」を聴いたことからインスピレーションを得たとしている[4]。
Wikipediaより引用
温かみのあるアニメーションと冷たい質感の両立
この映画、昔のアニメだからこその手書きの良さ、温かみのある雰囲気を纏っている。
それとは逆に作品内容にはリアルで冷たい質感を感じる。
この時代ならでは、また今ではあまりお目にかかれない味わいだ。
またアニメーションもとても美しい。
スムーズに動くし、そのおかげかリアル寄りなキャラクターデザインにも違和感なく入り込める。
今の時代に若い人が観てもなんの抵抗もなく楽しめるだろう。
現実と虚構が入り混じる世界
今敏監督の作品を観るのはこの『PERFECT BLUE』が初めてだ。
ただ、この作品を観る前から『パプリカ』という今敏監督の作品は知っていた。
観たことはないのだが、『パプリカ』にはどこか幻想的で奇天烈、とても不思議な作品なんじゃないかという勝手なイメージがある。
それはあながち間違っていないのではないかと『PERFECT BLUE』を観て思った。
現実と幻想の世界が混在している。
まるでドラッグ体験のようなサイケデリックな表現だ。
その表現の仕方も無理なく自然と溶け込んでいるので全く違和感がない。
主人公美麻がだんだん不安定になり追い詰められていく様をとてもうまく演出している。
単純明快ではないが難解すぎることもない、ほどよい塩梅のストーリーライン
俺は『パプリカ』へのイメージからものすごく難解な作品を作る監督なのだろうと思って、『PERFECT BLUE』に対して身構えていた。
しかしこの映画に関しては話に置いていかれることもなく、きちんとオチも含めて理解して楽しめるように作られている。
細かいところは分かりづらいかもしれないが、大筋はわりとハッキリしている。
そのため、とてもよくできたミステリー、サイコスリラー映画として鑑賞できるだろう。
良質なサイコスリラー映画
とても楽しんで観ることができた。
特に現実が崩れていく、幻想が入り混じる描写は凄い。
オススメだ。
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