畑に謎のミステリーサークルが!?『サイン』紹介&レビュー

映画

懐かしい映画がNetflixに登場したので、つい観てしまった。
なので紹介&レビューをしたい。

『サイン』概要

妻を亡くした悲しみから立ち直ることができない主人公。

世界中に現れる謎のミステリーサークル。

やがてその脅威は、主人公とその家族にも波及していくことになる。

メル・ギブソン主演、M・ナイト・シャマラン監督映画。

主なキャスト

  • メル・ギブソン:グラハム・ヘス役
  • ホアキン・フェニックス:メリル・ヘス役
  • ローリー・カルキン:モーガン・ヘス役
  • アビゲイル・ブレスリン:ボー・ヘス役

『サイン』見どころ紹介(まだ観てない人向け)

じわじわと自分たちの周り・生活を侵食してくる恐怖を、上手く描いたホラー映画である。
ただ派手なだけのジャンプスケアには頼らず、全体のトーンは落ち着いていながら徐々に迫ってくるような恐怖を感じさせてくれる。
展開はゆっくりだが、これらの工夫された演出で最後まで飽きさせずに楽しませてくれる映画だ。

これらのホラー要素とともにメインで描かれるのが、信仰・家族というテーマである。
これもホラーというジャンルと組み合わせて巧みに語られており、感動をこちらに与えてくれる。

キャスト陣も素晴らしい。
めちゃくちゃ渋く演技も間違いない、メル・ギブソン。(ちなみに彼も敬虔なカトリック教徒だ)
今では世界トップ俳優の1人、ホアキン・フェニックス。
彼の若かりし頃の演技を観られるのもまた楽しい。

子供たちも素敵だし、まさかのあの人も出演する。
全体的にあらゆる要素がうまくまとまった、佳作といっていい映画だ。

『サイン』レビュー(ネタバレあり・もう観た人向け)

巷で粗が多いと言われている映画で、俺もそう思うところがあるがなんだかんだ結構好きな映画である。
この映画のすばらしい点の1つは、ジワジワと迫ってくるようなホラーであるところである。

ただ派手なジャンプスケアを繰り返すだけのホラー映画が多いなか、この映画はそれに頼らない正統派なホラー映画となっている。
そこが本当にすばらしいのだ。

日常を脅威が侵食してくる描写・演出も非常にうまい。
愛犬の豹変、ミステリーサークルが世界中に出現する、だんだん危機的情報を伝え始めるメディア。
ふとしたところからどんどん危機が大きくなって迫ってくる感じがおそろしく、観ていてハラハラする。

まさにシャマラン監督の本領発揮といったところだ。
なんだかんだシャマラン監督は、こういったジャンルのホラー映画との相性がもっともいいと思う。

激シブオジであるメル・ギブソン演じるグレアムが、この事件を通して信仰を取り戻すストーリーも感動的でいい。
最後に息子のモーガンが奇跡といっていい展開で救われる、これでグレアムは信仰を取り戻す。

家族の絆の強さ、グレアムが過去を乗り越える展開などとてもベタだが感動したし良かったように思う。
最後の牧師として復活して、呼ばれて去っていくグレアムというシークエンスも爽やかでとても好きな終わり方だ。

この映画のマイナス部分は、最後のエイリアンの弱さと決着のあまりのあっけなさだ。
メリルのバット・フルスイングで余裕で倒されるエイリアン。
水が弱点ということもあり、まったく苦戦することなく圧倒してメリルが勝利する。

今まで脅威を感じて逃げ回っていた敵の正体がこれが…、今までの駆け引きは一体…、と思ってしまうのが正直な感想だ。
とはいえ個人的にはマイナス部分はこのくらいで、ほかは充分面白いし楽しめる良質なホラー映画だと感じた次第だ。

まとめ 個人的評価75点

1時間40分前後で終わるので観やすいし、ホラーとしてもとても楽しめる。
オススメだ。

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