ドリームシナリオを観てきたので感想を語っていく。(ネタバレあり)
ドリームシナリオ あらすじ
ごく平凡な大学教授のポール・マシューズ。そんな彼は、なぜか見知らぬ人々の夢に登場するようになり、やがて誰も彼もが夢で彼を見たと証言する。
ドリームシナリオ 感想 個人的評価70点
点数は70点。
よくできていて十分オススメできる作品。
ニコラスケイジの演技も良いし、脚本なども全体的に質が高い。
音楽も要所要所のみで鳴る感じで、それがこの映画に合っていた。
どのあたりが特によかったか
・まず第一に思い浮かぶのが、やはりニコラスケイジ。
この作品ではどこか冴えない大学教授を演じているのだが、存在感が抜群だ。
演技も自然で、本当にいそうな悲壮感あるおっさんを見事に演じている。
役柄はそんな感じなのにニコラスケイジの個性をしっかり主張していて、ベテランのすさまじさを
感じた。お見事である。
・脚本に関しては、まずアイデアが秀逸だ。
『一人の男が人の夢の中に登場するようになる』、俺はこのキャッチに惹かれてこの映画を見に行った。
内容もアイデア負けしておらず、ポールが人々の夢に登場してから二転三転する展開に目が離せない。
ポールが夢に出現し有名になってちやほやされるようになってから、それが悪夢に変わって人々から糾弾されるようになる。
何もしていないのにここまでの目にあう主人公も珍しいが、現代社会のSNSなど(例えば最近ではいろいろな芸能人が炎上しては魔女狩りの如くたたかれ、消えていく)を風刺しているのだろう。
・特に心動かされたのが最後のポールがトーキングヘッズのスーツを着て妻の夢に入るシーン。
そこでポールは火あぶりにされそうな妻を助ける。
前振りとして妻がポールにリクエストしていた内容だ。
正直この映画スリラー100%だと思っていたので、まさかこんな美しい終わり方をするとは思わなかった。
大バズりして有名になるよりも、こういう普遍的な幸せも大事なんだと思わされた感じだ。
総評
映像もいい・脚本もいい・演技もいい・音楽もいいという高いクオリティの映画で、A24作品らしさもしっかりある。
期待していたジョーカー2よりも全然面白かった。
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