新章開幕『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』紹介&レビュー

映画

ああだこうだ言いつつも、続編を観てしまった。
やはりB級ホラー映画には何故かつい観てしまう、謎の魔力が宿っていると思う。
紹介&レビューをしていく。

『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』概要

あの"有名なくまさん"が、より凶悪になって帰ってきた。

100エーカーの森近くの町アッシュダウンに降り立ち、じゃあくななかまたちとともに、ふたたび惨劇を引き起こす。

リース・フレイク=ウォーターフィールド監督、マット・レスリー脚本作品。

・主なキャスト

  • スコット・チェンバース
  • タルラー・エバンス
  • ライアン・オリバ
  • テレサ・バナム
  • ピーター・デソウザ=フェイオニ―
  • アレック・ニューマン
  • サイモン・キャロウ

『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』見どころ紹介(ネタバレなし・まだ観てない人向け)

どうやらこの『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』、前作の大成功により予算が10倍に増えたらしい。
予算アップによる恩恵で、映像やルックなど、全体的に明らかにグレードアップしている。

さらに殺戮のバリエーションが増え、パワーアップ。
前作の安っぽさは消え、見ごたえのあるゴア描写となっている。

パブリックドメイン化により新キャラも解禁された。
前作はプーとピグレットのみだったのに対し、なんと新規に2キャラクターも追加された。
どのキャラも個性的で観ていて飽きない。

ロッテントマトの批評家スコアアップが示すとおり、堅実にしっかりつくられた映画となっている。
B級スプラッター映画が好きなら間違いなく楽しめるだろう。

『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』レビュー(ネタバレあり・もう観た人向け)

予算アップにより、前作『プー あくまのくまさん』に比べて格段にリッチな映画となった。
しかし、それにより個性が薄れたように思う。
前作にあった圧倒的にB級でチープな感じ、低予算ゆえのヘボさがなくなってしまったのだ。

この圧倒的B級感が逆にいい味を出していたと感じている。
今作はそれがなくなってしまい、クオリティは上がったが、いたって普通のB級スプラッター映画になってしまった。
たしかにレベルアップしたことで面白くなっているのだが、個人的には前作の方が好みである。

予算アップにより、映像・プーたちのルック・スプラッター描写など大幅にグレードアップした。
ある程度誰が観ても楽しめるクオリティに格上げされ、万人ウケするようになっている。
ロッテントマトの批評家スコアアップも納得である。

脚本にドラマ性も追加された。
前作は内容スカスカで、ただプーが人間を殺戮するだけの映画だった。
それに対し、今作は比較的ドラマチックになっている。
具体的にはプーたちの出自、クリストファー・ロビンの妹をめぐる脚本などだ。
まあ内容は相変わらずB級だが。

後半の殺戮パートは圧巻で、しょぼかった前作とは雲泥の差だ。
クラブでパリピたちをプーとじゃあくななかまたち殺しまくるのはなかなかカタルシスがある。

個人的に今作を観ていてもっとも印象的だったキャラはティガーだ。
見た目はティガー感が薄いが、「ビッチ」など軽口を連呼しながら人間を殺戮していく様はとても面白味があって良かった。
黒幕感満載のオウルも味わい深い。

ラストバトルがあっけなかったのは残念だった。
まさかクリストファー・ロビンによる適当な斧の一撃だけで決着するとは思わなかった。
もう少し緊迫した戦いを観せてほしかった。

総じて、全体的に豪華になったこともあり、なかなか楽しめる映画となっていた。

まとめ 個人的評価40点

自分は前作の方が好きだが、オススメするとしたら間違いなく今作である。
なんとこのあくまのくまさんシリーズだけでなく、他の有名ディズニーキャラをモデルとした映画群も作るらしい。
この一連のユニバース、名称は『ツイステッド・チャイルドフッド・ユニバース』。
ただのB級スプラッター映画だと分かっていながら、公開されたら観ないわけにはいかないだろう。









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