Netflixで面白そうなスラッシャー映画が配信されたので紹介&レビューを。
『サンクスギビング』概要
食材は、住民。隠し味は、復讐。
マサチューセッツ州プリマスに現れる殺人鬼、そして恐怖に沈んでいく住人達。
感謝祭『サンクスギビング』に待つものとは。
イーライ・ロス監督・脚本作品。
・主なキャスト
- パトリック・デンプシー:エリック・ニューロン役
- ネル・ヴェルラーク:ジェシカ役
- アディソン・レイ:ギャビー役
- ジェイレン・トーマス・ブルックス:ボビー役
- マイロ・マンハイム:ライアン役
- リック・ホフマン:トーマス・ライト役
- ジーナ・ガーション:アマンダ・コリンズ役
『サンクスギビング』紹介(まだ観てない人向け)
『グリーンインフェルノ』『ホステル』など多くのスプラッターホラーを手掛けてきたイーライ・ロス監督による、感謝祭と名付けられた本作。
これまでの彼の映画が好きな人であれば間違いなくこの映画も楽しめるだろう。
そう断言できるくらい、この映画にはスラッシャー映画の魅力、いろはが詰め込まれている。
特に印象的で見どころの一つとなっているのが、今作のヴィランである殺人鬼ジョン・カーヴァ―の存在だ。
鮮やかな犯行、容赦のない冷酷さ。
そして見た目がカッコいい。
そのカリスマ性から、むしろ彼を応援したくなってしまうほどだ。
そんな彼がひたすら情け無用で暴れまくり、殺しまくる。
本作のキー・ヴィジュアル、ポスターイラストを見てもらえば、あぁこういう映画なんだなと分かってもらえるかと思う。
いわゆるジャンル映画で間違いなし、ここまで書いてきたみどころの一端が見えてくるはずだ。
『サンクスギビング』レビュー(ネタバレあり・観た人向け)
なかなか面白く鑑賞することができた。
本作の大きな魅力の一つは、もはやギャグなのか紙一重と言っていいほど派手で残虐な殺害シーンだろう。
しかもそれが本作にはたくさん詰め込まれているのだ。
今作の事件の根源となった、イントロダクションのスーパーのシーンからもはやギャグすれすれである。
開店を今か今かと多くの人々がスーパーの前に詰めかけている。
彼らが何を望んで待っているのかというと、先着100名限定の「ワッフルメーカー」だった。
人間はなんと愚かしいのだろうと思わされるが、現実もほんとに似たようなものなのでとても微妙な気持ちになる。
そんな非常にばかばかしい理由でどんどん人が死んでいく。
しかもカートに轢かれて死んだりとなかなかアレなのも面白い。
もちろんこれはほんの序章にすぎず、殺人鬼ジョン・カーヴァ―が本格始動してからはスリル・過激さも増していくこととなる。
胴体真っ二つ、トランポリンの下から刺される、グリルで丸焼きなどバラエティ豊かな殺され方を提供してくれる。
この中でも特にエゲつなかったのは電動ノコギリで指・体を切断されるという殺され方であった。
ここに関してはマジでゾッとして鳥肌がたったくらいである。
主人公勢が追い詰められていく前半、反撃に出る終盤もスリル満点でとても面白かった。
特に終盤のVSジョン・カーヴァ―戦は見ものである。
アイデアを駆使して炎で決着をつけるところなど、見ごたえ満載だった。
ジョン・カーヴァ―の正体は親切な保安官だったわけだが、ここはまあ予想どおりで意外性はなかった。
ただ不気味な仮面とヴィジュアルのかっこよさ、冷酷さや立ち回りのうまさといい、存在感抜群でヴィランとしては完璧であった。
この映画の魅力はほぼ彼によってつくられているといって良いだろう。
なんならこういったB級スプラッター風味のものではなく、彼を悪役としたガチのスリラーが観たいと思ったほどだ。
とはいえ本作、スプラッターものとしてよくできており、面白く観れた。
まとめ 個人的評価65点
なんだかんだ続編がきたら間違いなく観ることとなるだろう。
B級っぽい映画には何か抗いがたい魔力があることを改めて感じさせられた。
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