デヴィッド・リンチ監督のドキュメンタリー映画を観たので感想を言っていく。(ネタバレあり)
また、先日亡くなってしまったデヴィッド・リンチ監督のご冥福をお祈りいたします。
デヴィッド・リンチ 概要
デイヴィッド・リンチ(英語: David Lynch、 1946年1月20日 – 2025年1月15日)は、アメリカ合衆国モンタナ州出身の映画監督、脚本家、プロデューサー、ミュージシャン、アーティスト、俳優。
低予算映画『イレイザーヘッド』で有名となり、「カルトの帝王」と呼ばれることもある。
wikipedeaより引用
大まかな感想
デヴィッド・リンチといえば、まさに悪夢のような、それでいて奇妙で不気味な作品を作る人というイメージを抱く人が多いだろう。
そこが彼の作家性であり、また強い魅力の一つであることは間違いない。
僕もまたそういった印象を抱く一人である。
このドキュメンタリーでは彼がこういった作風になるに至るまでの過程、こういったダークな作品を産みだすのに値するものすごい不幸な家庭環境だとか不幸なエピソードがあるものだと勝手に想像していた。
だが蓋を開けてみると彼は裕福な家庭で何不自由なく育ち、幸せいっぱいな生活を謳歌していたのだった。
ここが意外だった。
つまり彼の作家性というのは、生い立ちからくるものではなくある程度は先天的なものということだ。
芸術家になる人というのは、家庭環境や生い立ちなどに影響を受けることも多分にあるだろうが、やはり生まれ持った感性、何を美しいと思うのかといったところがズレていたり、そこに特殊な性質を持った人が多いのかもしれない。
印象に残った場面や箇所
まず彼は劇中頻繁にタバコを吸っている。
それが非常に様になっていてかっこいいのだ。
宮崎駿もヘビースモーカーであり、なおかつタバコが似合う。
芸術家はタバコが最も似合う職種なのではないだろうか。
また彼が小さいころに遭遇した、青白い裸の口に血をつけた女がこちらに向かってくるのを奇妙で美しいと思ったというエピソード。
これを魅力的だと思うというのが彼を象徴しているようで興味深いエピソードだった。
もしかしたらここが彼の作家性を確立する重要な転機点だったのかもしれない。
父親に地下室の『ネズミを腐らせる実験』を嬉々として見せたというところも衝撃だった。
彼は父親が喜んでくれると思って見せたというが、「お前は子供を一生持つべきではない。」と忠告されるシーンだ。
この狂気じみたものを嬉々として見せるのがデヴィッド・リンチらしいというか、面白いと思った。
総評
彼の才能は間違いなく生まれ持ったものだが、友達の父親のアトリエに熱心に通うなど芸術に一途に努力する側面なども垣間見れたのもよかった。
才能だけでなく、ひたむきな努力もあってこそ、彼が創造してきた作品につながったのだと思うと感慨深い。
彼の意外な側面なども知れる非常に面白い映画だと思う。
特に表現などを生業としている人は、何か新たな視点を見出せるのではないだろうか。
とてもおすすめできる映画である。
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