どういう作品なのか、前提知識も何もないままNetflixでランキング1位だったので観てみた。
まだ観たことがない人向けに紹介、観たことがある人向けにレビューをしていく。
映画概要
映画『はたらく細胞』は人気漫画を原作とした実写映画作品。
監督は竹内英樹で、2024年12月13日に公開された。
人間に危機が訪れたとき、彼らを守るための細胞たちの奮闘を描く。
・主なキャスト
- 永野芽衣:赤血球(AE3803)役
- 佐藤健:白血球(好中球 / U-1146)役
- 芦田愛菜:漆崎日胡(うるしざき にこ)役
- 阿部サダヲ:漆崎茂(うるしざき しげる)役
- 加藤清史郎:武田新役
見どころ紹介(観てない人向け)
かなりエンタメに振り切った王道娯楽映画だと思う。
そういった意味では、言い方はあまり良くないかもしれないが”ポップコーンムービー”だ。
話が難しいということもないので非常に気楽に、構えずに観れる。
Netflixで配信中なので自宅でゆっくり観るにはいい映画だろう。
派手なアクションシーンが多く迫力がすごい、また主演も永野芽衣・佐藤健という美男美女タッグでとても花がある。
2人のファンであればさらに楽しめるはず。
アニメ・漫画作品の実写化と言えば、なかには酷いとしかいえない失敗作もたくさんある。
そんなハードルが高い実写化作品という枠のなかではルック含めクオリティは高めだと思う。
家族愛をメインテーマに据えた、泣きあり笑いありの老若男女問わず楽しめるストーリー。
親子で一緒に観るのもいいかもしれない。
細胞の擬人化という設定はなかなか面白い発想だと思う。
専門用語だけを見てみると分かりづらいが、キャラクターに置き換えることで簡単に理解できるようになっている。
子供にも分かりやすく体の仕組みが勉強できるという点でも、教育にもいい映画だ。
感想レビュー(観た人向け)
あまり期待せず観た分、思ったよりも楽しめた。
まず邦画の漫画実写化作品にありがちな恐ろしいレベルの映像・衣装の安っぽさはなく、違和感なく普通に観れるクオリティは担保されている。
アクションシーンのレベルも総じて高い。
この点はヤバそうだと勝手に思っていた分いい驚きだった。
白血球ほかさまざまな細胞たちが戦うシーンはどれも見どころ満載だ。
役者陣もみな演技がうまかった。
佐藤健はしっかりイケメンで、永野芽衣はしっかり可愛かった。
ちなみにまさかのセカオワFUKASEは結構演技がうまくてびっくりした。
映像表現に関しては、喫煙・採血・便通など細胞たちにとっての脅威を視覚的に工夫して表現されているあたりは観ていてとても楽しかった要素だ。
ただこれらによって細胞が消されていく描写は擬人化されているぶん結構エグい。
ストーリーも他の要素と同じく、分かりやすいエンタメとして徹底されて描かれている。
現実パートで進行するのは娘の漆崎日胡(うるしざき にこ)と父の漆崎茂(うるしざき しげる)の話だ。
娘がまさかの白血病になってしまうのだが、これに関するストーリーがとても王道ながらなかなかグッとくる話だった。
特に病室の窓越しに父が白血病の娘のために紙芝居を披露するところはベタベタながら感動してしまった。
最後の生まれ変わった白血球と赤血球がふたたび出会うところもさわやかでこの映画のいいエピローグとなっていると思う。
ここからはこの映画のマイナス点の話となってしまうのだが、エンタメ全ぶりの王道映画であるだけにどうしてもあとに残るものがあまりなかった。
話が分かりづらいこともなくストレスなく観れていいのだが、ただ観やすくて面白いまあまあな映画だなで終わってしまう感じ。
なんというかよくできているのだが、優等生すぎてあまり印象に残らないのだ。
そもそもこのタイプの映画で目指すべきところではないにしても、もう少しひとひねり、深みが欲しかったように思う。
余談だが、赤血球の見た目がマジで某世界的に有名なN社の配管工に似ていた。
結構な数出てくるのだが、大量に集められたマ○オにしか見えなかった。
まとめ 個人的評価60点
漫画実写化系の映画としては間違いなく成功と言えるだろう。
結構軽めに観れるので、リラックスしてゆっくり観るのがオススメ。
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