デアデビルはNetflixドラマシリーズしか観たことがないのだが、スピンオフ作品である『エレクトラ』がNetflixでランクインしていたので紹介&レビューをしていきたい。
『エレクトラ』概要
2003年のアメコミ映画『デアデビル』のスピンオフ作品。
暗殺者の主人公エレクトラはとある依頼を受ける。
それは穏やかに暮らしている父と娘を殺せというものだった。
ロブ・ボウマン監督作品。
- 主なキャスト
- ジェニファー・ガーナー:エレクトラ役
- ゴラン・ヴィシュニック:マーク・ミラー役
- キルステン・プラウト:アビ―・ミラー役
- ウィル・ユン・リー:キリギ役
- ケイリー=ヒロユキ=タガワ:ローシ役
- テレンス・スタンプ:スティック役
- ナターシャ・マルテ:タイフォイド役
- クリス・タッカーマン:タトゥー役
- ボブ・サップ:ストーン役
『エレクトラ』見どころ紹介
正直紹介できるような見どころがあまりないというのが本音だが、数少ない良かったところを言っていく。
まずキャスト、これは主要キャラ、特に味方側に関しては全員よかったと思う。
エレクトラ役のジェニファー・ガーナーはスタイルもよく美人で華があり、まさに女戦士といった感じのヴィジュアルでカッコいい。
マーク役のゴラン・ヴィジュニックも甘いマスクのイケオジで、役柄にもマッチしていた。
アビ―役のキルステン・プラウトも幼さの残る美少女で、演技もよかったように思う。
敵側のキャストも一部を除きよかった。
次にアクション面、特にエレクトラを中心にこの部分はなかなか優れていると感じた。
迫りくる敵にルックスのいいエレクトラ=ジェニファー・ガーナーのキレキレアクションをメインに楽しむ、それがこの映画の楽しみ方である。
というかそこくらいしか楽しむポイントがない。
以上見どころ終了。
『エレクトラ』レビュー(ネタバレあり・観た人向け)
これは…とてつもなく微妙な映画だったと言わざるをえない。
そう感じた根拠をどんどんと述べていく。
まず、ストーリーがひどい。とにかくひどい。
話が動きだすまでが長い、そしてとにかく盛り上がりがないという脚本となっている。
この映画1時間36分なのだが、話が動きだすまでに50分くらいかかる。
それまでは前振りなのだ。
ストーリー主体の映画ならそのくらい丁寧にやってもいいとは思うのだが、この映画全然そんな感じでもないので、もっと無駄を削ったほうがよかったはずだ。
それだけ長い前振りで引っ張ったバトルはというと、これもその割にこれなの!?と言いたくなるような、とてもあっさりとした薄味のバトルとなっている。
いてもいなくても全く問題ない、ショットガンが効かないのに木が倒れてきたら余裕で死ぬボブ・サップ。
タトゥーから実体化した動物を操ることに一生懸命で、隙だらけのところを余裕で倒されるタトゥー。
ずっとエレクトラを圧倒していたのに、舐めプのしすぎで勝機を逃した挙句、何故か急に突進してきて腹を刺されて死ぬキリギ。
特にここは観ていてあまりのひどさに心の中でツッコむのと同時に、笑いを止めることができなかった。
そして最終決戦、人の生気を吸い取る強敵タイフォイド戦である。
この戦い、なんとエレクトラが剣を一振りして、アンタは投擲のアスリートかという飛距離を剣が飛んだのち、タイフォイドさんの頭に刺さって決着する。
ここまで適当なラスボス戦がかつてあっただろうかという感じだが、マジで全く盛り上がらずに終わってしまったのであった。
そしてご都合主義バリバリでエレクトラが覚醒し、そのスキルで復活するアビー。
俺たちの戦いはこれからだ!って雰囲気でエレクトラが去り映画は終わる。
ネタとしては面白かったが、マジな評価は超絶ダメダメというところに落ち着かざるをえない。
そんな映画であった。
総評 個人的評価30点
これの前作『デアデビル』は観たことがないのだが、本作の出来からしてみる必要は皆無だなと感じた。
残念ながらオススメはできない。
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